一度きりの人生を楽しむには?

一度きりの人生を楽しむために、好きな人と好きな場所に行ったときの面白情報や人生が楽しくなる情報を掲載していきます。

【ネタバレ注意】ブックスマートはLGBTとスクールカーストと思春期特有の下ネタをうまくミックスしたシーザーサラダのような映画だったよ~

どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。

今回はブックスマートに関して書いていきますよ。

今作に関しては全くノーマークだったのですがなんかえらく評価が高かったので観に行ってまいりました。

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ブックスマートって誰にお勧めできる映画?

この映画をおすすめ出来る人はこんな人。

・下ネタが大好きな方

・若者特有の希望に満ち溢れた姿を観たい人

・マイノリティへの接し方に悩んでいる人

 

逆にこの映画をおすすめ出来ないのはこんな人ですかね。

・マイノリティを許容できない人

・下ネタや悪ノリが嫌いな人

・パリピ的なノリのやつとかがそこまで好きじゃない人

こんなところですかね。

結構好き嫌いが分かれる映画だと思います。

 

ブックスマートってどんな映画?

ブックスマートのあらすじはこんな感じ。

 エイミーとモリーは幼少期からの親友で、高校生活最後の年を迎えていた。2年前、エイミーは同性愛者であることをカミングアウトした。現在、エイミーはライアンに片思いをしており、それを知ったモリーは「卒業前に告白するべきだ」とエイミーにアドバイスしていた。卒業式の前日、モリーはクラスメートたちがトイレで「ガリ勉のモリーはダサい」などと陰口を叩いている現場に出くわした。モリーはエール大学に進学することを勝ち誇ったが、彼女たちもまた名門大学に進学を決めていた。モリーはパーティー三昧の日々を送っていたはずのクラスメートが自分同様に名門大学への進学を果たしたという事実にショックを受け、「勉学に全てを捧げてきた自分の高校生活は何だったのか」と思い悩むようになった。モリーはエイミーを巻き込んで高校生活をエンジョイすることにし、手始めに、同級生の一人(ニック)が開催する卒業パーティーに参加することにした。エイミーは乗り気でなかったが、モリーの勢いに圧されたため渋々同行することにした。

引用 

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー - Wikipedia

 

今作の主人公であるエイミーを演じるのは、ケイトリアン・ディーヴァー。

この方全然知らなかったんですが、映画デビューが12歳とかなり若い時からこの道に入っています。

これからが楽しみな若手俳優です。

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そしてもう一人の主人公モリ―を演じるのはビーニー・フェルドスタイン。

なんかアメリカ映画って太っちょの女の人はボケ役のことが多いけど今作でも見事なギャグを連発してくれます。

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彼女の代表作といえばレディ・バード(詳細は下記のHP参照)。

映画『レディ・バード』のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は? | MIHOシネマ

それでは内容に関してネタバレありの感想を書いていきます。

 

下ネタの中にちりばめられているジェンダーネタが秀逸

主人公は学校で勉強しかしてこなかったモリ―とその親友のエイミーです。

女子同士で下ネタのことをしゃべる人は結構いますが彼女たちも、かなりいける口です。

二人でポルノビデオを見だしたり、ネタで乱交パーティやSEXの話をしたり。

本当に二人とは気が合いそうです(笑)。

彼女たちの生活を垣間見ると僕たちの生活とはなかなか馴染みのないジェンダーへの認識の違いが描かれているんですよ。

 一番驚いたのがモリ―がトイレの個室に入っているときに同級生に「モリ―は勉強ばかりしていてださい」という陰口を言われていたシーン。

その陰口をしゃべっているのは女の子と男の子なんです。

( ,,`・ω・´)ンンン?

なんで男の子もおるんや!!ここは女子トイレではないんか?

と調べていたらジェンダーニュートラルのトイレなんてものがあるみたいです。

マジでアメリカは進んでるな・・・・・。

wired.jp

 しかし、女子トイレがめちゃくちゃ混んでいるのをよく見るので男性と女性を一緒にしたら男子が大便しにくくなるんじゃないかとか女子になんか嫌がらせと化する奴がいないかとかストーリーと全く違うところが気になりました。

こういうのがさらっとあるんですよね。

他にもエイミーが気になっている女性がいることを知っているモリ―が普通に早く告っちまえよとなんの違和感もなく言っているところや薬でラリッてしまった二人が人形になる幻想を観ながら性器がないからだを観て「理想的な身体だわ!!」とエイミーがしれっとしゃべるところとか特に特別感なく出してくるんですよね。

なんというかすべてのマイノリティが受け入れられているんですよ。

これが普通の映画であったらマイノリティの人たち一人一人にスポットを当ててなんか葛藤だったりどう自分を受け入れていくかだったりを描くんですが、この映画は全然そこの議論はもう終わっている前提でどんどん話が進んでいくんですよね。

ああ、こんな世界が本当にうらやましいです。

 僕自信、性別で自分のマイノリティを決めつけられるのが非常に嫌なのでこの映画の世界に非常に憧れます。

 

二人の掛け合いがまぶしすぎる件

 主人公二人の掛け合いを観ていてお互いのことを想っているというのが分かるんですよ。

パーティ用の衣装に着替えた際に、「最高すぎるわ!!」「めちゃくちゃかわいい!!」とお互いに褒め合いまくるんですよ。

また、パーティ会場に言う途中で恋バナになりエイミーが自虐的なことを言った際にいきなりモリ―がエイミーの頬を叩きます。

理由は自分の親友であるエイミーの悪口を言ったからだそうです(笑)。

これはまぶしすぎるくらいの友情です。

少しまぶしすぎてみているこっちが照れてしまいましたわ!!

 

この物語はモリ―が多様な生き方を受け入れるまでの物語でもある

この映画はLGBTネタやモリ―とエイミーの友情が結構クローズアップされていることが多いんですが、モリ―の成長も描かれています。

モリ―はガリ勉で生徒会長もやっており全く遊ばない学生生活を送ってきました。

それは、将来有名な大学に入って地位のある職種に就くという野望があったからです。

しかしそういう価値感がゆえに他人(特にパーティが大好きな同級生たち)を見下していました。

私はあなたたちが遊んでいる間も勉強に励んでいた。

その分、将来はあなたたちよりも報われるはず。

私はあなたたちとは違う。

そんな感じでどこか否定的な考えを持っていました。

しかし実際はパーティ三昧の同級生も自分と同じ大学に進学することや一流企業に就職することが発覚します。 

モリ―はそこで自分の生き方が否定された気持ちになってしまいます。

結局、この映画で一番多様性を受け入れていなかったのはモリ―なんですよね。

しかし、この映画のいいところはモリ―が自分の生き方に固執するのではなく自分が否定していた生き方に飛び込んでいくところです。

そこで自分が否定してきた同級生のパリピたちが実は各々がいろいろな悩みや想いをもっていて皆が愛すべき一面を持っていたことを知ります。

そしてモリ―は徐々に、みんなを受け入れていきます。

こういうのって、結構勉強ができてプライドが高い子供とかに多いんですよね。

僕も無駄にプライドが高かったし、勉強も自分なりには頑張っていたので高校生だったときとかはモリ―と同じ気持ちでした。

なので彼女の姿にはすごく共感できるし、遊んでいる友達に嫉妬を抱くのもすごく分かります。

 

とまあ、結構いろいろ書いたけど小さいお子さんにはおすすめしないと。

刺激が強すぎるので。

 

ということで今回はここまで!!

ではでは!!

【ネタバレ注意】映画2分の1の魔法は無難な作りでさすがピクサーだなあと思ったよ~

どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。

今回は2分の1の魔法です。

なんかCMでスキマスイッチの全力少年が流れていて気になっていた作品です。

今作はコロナの影響で延期になってしまっていたのですが満を持して公開ということで初日に観てまいりました。

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2分の1の魔法ってどんな映画

まずはこの映画のあらすじから、

科学技術の進歩に伴い、この世から魔法という存在は徐々に消え去っていた。しかし、イアンという少年には、隠れた魔法の才能があった。心優しく家族思いだが、あまり物事がうまくいった試しがないイアン。そんな彼には、密かな夢があった。それは、自分が生まれる前に亡くなった父親に会うこと。そんな夢を叶えるべく、彼は16歳の誕生日の日にとある行動に出る。それは、母親が遺した魔法の杖で、父親をこの世に蘇らせること。24時間だけ父親を生き返らせる魔法を使ったイアンだったが、その魔法は残念ながら失敗。なんと、父親が半分だけの姿で復活してしまったのだ。諦めきれないイアンは、兄のバーリーと共に、父親を完全に蘇らせるための旅に出かける。

引用 

映画『2分の1の魔法』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし) | MIHOシネマ

 

今作は時間の都合上吹き替えを観てきました。

主人公イアンの声を担当しているのは志尊淳。

ドラマとかならよく見かけるのですが、声優としては果たしてどうなのか。

そしてイアンの兄バーリーの声を担当するのは城田優。

こちらも全く声優の実力派未知数。

ちなみに字幕版の声優はトム・ホランドとクリス・ブラット

とかなり豪華なキャストになっています(字幕版の方がよかったかな)。

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そして二人のお母さん役の声をハリセンボンの近藤春奈が担当。

映画を観終わってから近藤春奈が声を担当しているって知ったんですがマジで似てますね。

これが本当の顔採用ってやつですか。

エルフの母親じゃね~よ。

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久しぶりのピクサーアニメはどんな出来になっているんでしょうか。

 

家族の絆と最後まであきらめないことの大切さを描いたピクサーらしい映画

ストーリーは魔法が存在する世界が舞台になります。

しかし魔法は扱うのが難しく、だれでも扱える科学技術が発展したためみんな魔法の存在を信じなくなっていました。

そんな世界観の中で暮らしている主人公がエルフ族のイアンです。

このイアンがすごく内気なキャラなんですよね。

めちゃくちゃ自分の思っていることを表現できないんですよ。

友達を自分の誕生日パーティに誘うのが怖くてなかなか話しかけられなかったり、朝ご飯を食べようと思ってパン焼いていたら元気いっぱいで楽観的な兄貴にいろいろちょっかいを出されてなかなかご飯を食べられなかったり。

そんな感じで自分がやりたいと思っていることや思っていることを表現することが非常に苦手な人イアンに対して、兄のバーリーは自分の好きな魔法や歴史に熱中しておりそれをなんの恥ずかしさもなく人に発信しています。

例えば魔法の歴史的観点から重要な泉の遺跡が取り壊されることになるとその前に、一人で座り込んで取り壊しに反対と声を上げるぐらい魔法を愛しています。

そのぐらい自己主張が激しく自分が好きなことを好きなようにしているバーリーですが、弟のイアンに対してはこれでもかと自分の趣味を語ったりいたずらしたりと結構やりたい放題しています。

まあ、嫌な奴ではないですがちょっとうざいなあと思ってしまうようなキャラクターです。

そして結構変わり者でもあるのでイアンは兄をあまり人に紹介したくないとすら思っています。

そんな凸凹兄弟が亡くなった父親が残した魔法の杖を使って父親をよみがえらせようとします。

お父さんが遺言で杖と復活の呪文をイアンが16歳になったら二人に渡すように言ってあったのです。

まずは魔法オタクのバーリーが呪文を唱えても全く何も起こりません。

しかし、イアンが杖を持って呪文を唱えるとお父さんが半分蘇ります。

そうなんです、イアンには魔法の才能があったんです。

しかし下半身半分しかよみがえらすことが出来ず、しかも蘇りの呪文の効果は24時間後には消えてしまう。

完全によみがえらせるには魔法の石が必要なので、その石を探しに兄弟二人で旅立ちます。

その旅の中でイアンは魔法使いとしては半人前ながらも、バーリーの圧倒的知識のおかげで魔法がどんどん上達していきます。

 そんな感じでお互いを高め合っている二人ですが、旅の途中何度も衝突します。

基本的にバーリーは直感で動くので合理的なイアンとすぐに喧嘩してしまいます。

また旅の途中でイアンが本心ではバーリーのことを厄介者と思っていることが露呈してしまい二人の仲が悪くなってしまうという場面もあります。

しかし喧嘩をするたびにお互いの絆を深め合いそれが、イアンの魔法の上達という目に見える形で変わっていきます。

 そこら辺の描き方がピクサーらしくしっかりと丁寧に描かれています。

 

イアンにとってお父さん以上に大切な存在が誰かを気づかせてくれる過程がよかった

イアンはいつかお父さんといつか会いたいと願っています。

そして魔法を使ってお父さんを半分だけよみがえらせた際には、お父さんとやりたいことリストを作成しそれを実現させることを目標に冒険に挑みます。

しかし冒険も終盤になりそのリストを振り返ってみたら、あれ?大体はもうやっているぞということが分かります。

そのリストを一緒にやったのは父さんではなく、バーリーであることに気が付くのです。

ここら辺でうるっと来てしまいました。

今まで疎ましくさえ思っていたお兄さんが非常に重要であると再認識できたこのシーンはこの映画の中で一番重要なシーンだと思います。

お父さんも大事だけどいつも自分のそばに寄り添ってくれていた兄の方が今の自分にとっては一番大事だということが分かります。

そして最後、魔法が消える時間まで数分というところでイアンは手に入れた魔法の石を使って父を完全に復活させることに成功します。

少しずつ出来上がっていくお父さんの体。

しかし復活の石を守るドラゴンが目を覚ましイアンとバーリーに襲い掛かります。

そこでイアンは自分が犠牲となってドラゴンと戦いバーリーにお父さんと会ってしゃべるように促すのです。

結局ドラゴンを倒すも、イアンは復活したお父さんとはしゃべれずに時間がきてしまいお父さんは消滅してしまいます。

だけどバーリーは少しだけですがお父さんとしゃべることが出来ました。

そしてお父さんからイアンのことを愛していると伝えてくれと言われたことをバーリーがいいます。

僕は兄弟がいないので兄弟の絆みたいなものがあまりピンと来ないのですが、彼らを観ていると兄弟ほしかったなと感じさせられました。

まあ隣の芝生は青く見えるというやつですね。

 

地味に近藤春奈演じる母親がいい味出していた

この母親がなかなかいい味出しているんですよね。

彼女の日課はテレビを使ってビリーズブートキャンプみたいなことをやっていたり、ケンタウロスで警察官の恋人がいたりと結構充実した時間を過ごしています。

でも二人の子供イアントバーリーのこともしっかり愛しており、二人が危険になったときは命がけで守る気概も見してくれます。

しかし、声が近藤春奈なんてすごくビックリしました。

だってマジで似てるんですもん。

ただ劇中ではそれほど違和感なく聞けたので安心しました。

 

とまあいろいろ書いてきましたが、ピクサーらしくいろいろなことがまとまって作られた映画でした。

家族で観に行くにはちょうどいい作品だと思います。

 

ということで今回はここまで!!

ではでは!!

【ネタバレさせてください】映画糸は平成元年生まれの人にはとても共感できるのですごくおすすめだよ~

どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。

今回は映画糸についてです。

糸といえば中島みゆき。

た~ての糸はあ~な~た。

よ~この糸はわ~た~し。

マジで名曲ですわ。

この曲にインスパイアされて作られた作品が今作。

 

ito-movie.jp

 

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今作ですが正直、想像以上によかってです。

ということで早速書いていきます。

 

 

映画糸ってどんな映画

まずは映画糸のあらすじについて。

平成13年、北海道。13歳の高橋漣と園田葵は出会い、お互いに惹かれ合う。葵は養父から虐待されており、心身ともに深い傷を負っていた。漣は葵を守るために駆け落ちをするが、すぐに警察に見つかり離れ離れになってしまう。そして、そのまま葵は母親と共に引っ越していった。

平成21年、東京。漣は地元のチーズ工場で一生懸命に働きながらも、心のどこかで葵のことが忘れられずにいた。そんな時、友達の結婚式に出席するために訪れた町で、葵と運命的な再会を果たす。しかし、大人になった二人には、それぞれ自分が決めた歩むべき道があった。漣は北海道に戻り、葵は世界へと羽ばたいていった。

平成28年、シンガポール。漣と葵の道が再び交差しようとしていた。

引用 

映画『糸』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし) | MIHOシネマ

 

 今作の主人公漣を演じるのは今ノリに乗っている俳優菅田将暉。

彼の作品としてはアルキメデスの大戦ぐらいしか見たことがなくて、なんか歌も演技もマルチでできる人ぐらいの認識しかなかったんですが、今作の彼はよかった。

いろいろ語りたいのですがそれは後程。

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そんで今作のもう一人の主人公葵を演じるのは小松菜奈。

彼女の作品は渇きぐらいしかみたことがありませんでした。

あの作品からかなり成長されていて今作ではどんな演技を見せてくれるのか楽しみです。

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菅田将暉や小松菜奈意外にも今作では豪華キャストが出演しています。

まずは、葵と恋人になる水島を演じる斎藤工。

いや~、男の僕から観てもすごい色気があります。

昼顔を思い出します。

くそ~、葵がうらやましいぜ。

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お次は漣の妻の香役を演じる榮倉奈々。

CMでガンの治療っぽいシーンがあるから途中で亡くなるのかなと思っていたら案の定・・・。

よく考えたら榮倉奈々主演の映画って見たことないことに気が付きました。

(ドラマはあるけど)

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その他にもまだまだいます。

まずは漣の幼馴染役を演じる成田凌。

映画スマホをお落としただけなのにで見せたあの狂った演技を見せてくれた彼が今作でも連の相談役としていい味出してくれています。

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そして葵の仕事仲間役に山本美月。

思えば桐島、部活やめるってよに出てきたスクールカースト上位を演じていた彼女も立派な女性になりましたね。

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他にも二階堂ふみや松重豊、倍賞美津子などが出ています。

そんなこんなでかなり豪華なキャストを集めた今作の感想を書いていきます。

 

映画糸はこんな人におすすめ

この映画は登場人物にいかに感情移入できるかが重要だと思います。

なのでお勧めの人は、

・昭和の終盤及び平成のはじめらへんに生まれた人

・最近結婚して子供とかほしいなあと思っている人

 

逆にこんな人にはおすすめできません。

・過去の恋をずっと心に秘めているのなんてありえない、とか思っている人

 

平成元年生まれの僕からしたら登場人物たちに感情移入しまくりでした

主人公漣と葵は平成元年生まれ。

物語は彼らが12歳で出会ってから平成が終わる31歳までの軌跡が描かれます。

その過程を平成で起こった出来事に関連付けながら描いていきます。

そんなストーリーが同じ平成生まれの僕からしたらもう懐かしさ満点なんですよ。

劇中で大学生の葵が付き合っていた水島がリーマンショックのせいで行方をくらましたし描写や東日本大震災で自分の親族が無事で喜ぶシーンなど懐かしくて非常にノスタルジーを感じさせられました。

ああ、リーマンショックの時は僕も大学生で、新しいことにいろいろ挑戦できて楽しかったなあとか東日本大震災の時は自分の実家が岩手だったのですごく心配したことを思い出したりしました。

そんな昔の感情が思い起こされ、しかも劇中の人たちも同じ気持ちになっていたことが分かり余計に感情移入してしまいました。

なので彼ら(特に漣役の菅田将暉)が泣いている場面では僕も涙が出る出る(笑)。

もう、観ている間は僕も気分は菅田将暉演じる漣です(ファンの方すいません)。

 

涙腺崩壊のピークは榮倉奈々演じる香の死別と香の子供が描かれる過程

個人的な涙腺崩壊ポイントは、漣が香(榮倉奈々)と死別するところです。

えっ?

葵と結婚するんじゃないの?

と思われる人もいるかもしれませんが、葵と漣は中学の時に引き離されてそれぞれ違う道を歩みます。

お互い心の隅には、まだ気持ちがくすぶっていながらもそれぞれ別の人と恋愛していきます。

そんで漣が結婚したのは香。

そんで香は漣との子供を出産するもガンに冒されているいることが発覚し若くして亡くなってしまいます。

先の章でも書きましたが、もう自分の心は漣と同期しているので漣が泣いているのを見ると自分も涙が出てきてしまうんですよ。

しかも僕も妻を持ったばかりなので余計、シンパシーを感じてしまいました。

そして香が残した子供をすごく愛情をもって育てている漣君をみてまた号泣(笑)。

香が亡くなる前に、娘に泣いている人がいたら抱きしめてあげなさいという言っていたのをけなげに守っている姿を見てまた号泣(笑)。

もうここら辺は涙で画面がほとんど見えませんでした。

 

一方、葵サイドはそんなに感情を揺さぶられるポイントがなかった

漣側のストーリーは心揺さぶられまくって脱水症状になっていたのですが、葵サイドの物語はそれほど感情が揺さぶられませんでした。

というのも結構葵の方が自分があまり経験してこなかった人生を送っていたのであまり感情移入が出来ませんでした。

そもそも彼女は母親の恋人から暴力を振るわれ、大学に行きたいがお金がないので水商売を始めます。

その時に知り合った成金社長の水島と恋愛関係になります。

この時点でそんな波乱万丈な人生を送ってこずに普通に高校から大学に進学した僕としてはなかか感情移入しにくくなっていました。

そこから葵は水島に捨てられ、日本ではなく海外で活躍したいという想いからシンガポールに行き起業して成功しますが同僚(山本美月)に騙されて一文無しになります。

この時点でもう、なんか本当に映画の中のお話を観ている気がして何の感情移入も出来なかったです。

ただいろいろな人に騙され、人間関係に疲れた葵が故郷の北海道に戻り子供のときに食べた近所のおばちゃんのご飯を食べながら泣くシーンは感動できました。

仕事でいろいろ大変な目にあったときに故郷で母親の味を感じたらホッとするよなあと共感できたからです。

とまあ結局はその人に共感できるかどうかがこの映画で感動できるかできないかを分けています。

 

平成最後の日の漣と葵のくだりは蛇足としか感じられなかった

漣は妻と死別し子供と暮らしながらチーズ工場で懸命にチーズ作りに励みます。

一方、葵は恋人に逃げられ友人にも騙されてすべてを失います。

そして昔お世話になった近所のおばあちゃんのご飯を食べに、故郷に戻ります。

そんな二人が平成最後の日に出会うんですけど、まあなんかすごくそこらへんが強引なんですよね。

まあこっちからしたら、二人がくっついて終わりにしたいんだろうなあっていうのが見え見えなんですよ。

漣としては、葵が故郷に帰っていることはわからないはずなのになんでそんなことで帰ってきているってわかるの?

っていう不自然さがラストに目立ち始めてます。

それまですごく自然な流れで感情移入していたのに、なんか違和感を感じてしまいました。

完全に勢いで流れを作ろうとしていて蛇足だと思います。

というか糸という歌の趣旨に合ってないように思いました。

エンドクレジットで二人の結婚式の風景も流れるんですが、あれもなんかやりたいだけじゃないかな感が強かったです。

途中までめちゃくちゃ良かったのに最後流れが自然じゃなかったのが残念です。

まあ、それまでにかなり感情移入していたので不自然な流れで漣と葵がくっついてもうるっときてしまったんですがね(笑)。

 

小松菜奈が白すぎて日焼けしないか不安だった

 映画の内容とは全く関係ないですが、シンガポールで葵が起業をして成功していくシーンがあったんですが小松菜奈の肌が白すぎてまじで日焼けしないか不安でした。

まあ日焼けしてなかったんでよかったですが(笑)。

というか今書いていて気づいたんですが、全く日焼けしてないのって逆に不自然ですよね。

まあこれも蛇足ですが(笑)。

 

ということでいろいろ書いてきましたが、30前後で最近結婚した人には是非見ていただきたい作品です。

まあ最後は少々強引でしたが感情移入出来ればすごく面白い作品です。

 

ということで今回はここまで!!

ではでは!!

【ネタバレしちゃうぞ】アルプススタンドのはしの方は伏線を張りまくって学生時代カースト下位だった僕には面白かったよ~

どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。

今回は、アルプススタンドのはしの方という映画です。

監督はなんとピンク映画で有名な城定秀夫。

代表作は性の劇薬という映画です。

詳しくは下記にHPを参考にしてね。

映画『性の劇薬』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし) | MIHOシネマ

なんか最近、SNSでこの映画が話題になっていたので早速観てまいりました。

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アルプススタンドのはしの方ってどんな映画?

サクッとあらすじを紹介。

夏の甲子園の一回戦・・・演劇部員の安田あすはと田宮ひかるは、賑わう応援団を横目にアルプススタンドのはしの方に席を取る。少しすると二人の近くに元野球部員の藤野富士雄が座った。そして少し離れた所には、成績優秀だが人付き合いが苦手な宮下恵が立って観戦していた。彼らは強豪チーム相手に苦戦する母校の姿にどこかで「格上だから、しょうがない」と思っていたが、試合が進むにつれて少しずつ本音を吐露し始める。試合が終わった後、果たして四人は何を思うのか? 

引用 

映画「アルプススタンドのはしの方」あらすじ、感想【青春を美しく描いた傑作】 | げのぶろぐ。

ということで高校生活で何か上手くいっていない4人の高校生に焦点を絞って彼らの心境の変化を描いた作品です。

メインの登場人物は主に4人の生徒と1人の先生です。

まずは演劇部の部長安田役を演じているのは小野莉奈です。

本作の舞台版でも同役を演じている彼女。

今後の期待が楽しみですな。

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そして同じく演劇部田宮役を演じているのは西本まりん。

もちろん彼女も舞台版で同じ役を演じています。

こちらもなかなか将来性のある俳優さんです。

(というか知っている人が今作でも一人もいなかった汗)

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主人公4人のうちの三人目。

もと野球部でみんなに野球のルールを解説する藤野を演じているのは平井亜門。

いや~、最近の若い子はマジでわからない。

個人的には好きな顔です(なんの話?)。

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主人公4人目はがり勉で友達のいない宮下役の中村守里。

アイドルのようです(すいません、全く存じあげずに汗)。

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そして、熱血教師の厚木先生を演じるのは目次立樹さん。

演劇で活躍されている方です。

厚木先生ほど物語の序盤で暑苦しい役で出てきたにも関わらず最終的には印象ががらりと変わった役はなかなかみてないと思います。

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ということでほとんど知らない俳優さんたちでした(笑)。

それでは物語をいかに面白く見せるかということにこだわった作りだった本編を書いていきたいと思います。

 

この映画がおすすめ出来る人は

この映画をおすすめ出来る人は下記になります。

・なんかみんなで何か一つのことに夢中になって

   一体感を感じるのが好きな人

・学校時代にスクールカーストの下位にいた人

・伏線をキレイに回収している映画を見たい人

逆にこんな人にはおすすめしません。

・スクールカースト上位の人

・予算をつぎ込んでいない映画が嫌いな人

・野球が嫌いな人

こんなところですかね。

では実際に中身について書いていきます。

 

 教室のはしの方にいた僕としては共感しまくりなんですけど

この映画は学生時代に教室のはしの方にいた人ほど共感できる映画になっています。

ていうか僕がそうでした。

物語の舞台は甲子園球場(実際の甲子園では撮影してないけどwww)。

夏の甲子園に出場を果たした埼玉の公立高校に通う生徒たちが、野球部の応援をアルプススタンドのはしの方からかったるそうに野球部を応援しているところから物語が始まります。

もともと野球に興味のない生徒たち。

そんな彼らから出てくるのは愚痴ばかり。

暑い。

帰りたい。

なんで野球部だけ全員で応援しなきゃいけないの?

なめてんの?

ていうか、野球部ってだけでなんであんなに偉そうなの?

ていうかあの先生まじでうざいんだけど。

 

(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

めちゃくちゃ分かるわ!!!

 

僕が通っていた学校は別に甲子園に出場しなくても県大会の試合ですら全校生徒全員で参加させられたのを今でも覚えています。

そん時は、正直授業さぼれてラッキーという気持ちとくそ暑いのになんで野球部だけ応援しなければあかんの?

とか思ってたなあ、とこの映画を観て思い出させられました。

ただし映画みたいに別にスタンドの端っこに座っていたわけではないですが笑。

こんな感じでこの映画は当時決してクラスの中心でわいわいやっていなかった人にとっては、

それ分かる、分かる!!

という場面の連続なんですよね。

凄く共感できるんですよ。

そんな昔の自分を懐かしむ機会をこの映画は与えてくれます。

 

地味に張っている伏線がどんどん回収されていき新しい気付きが次々と得られる快感を味わえる

この映画の特徴としてカメラはすべてスタンド側に向けられています。

だから一回も選手がプレーしているところが出できません。

なので観ている方は音と吹奏楽の音楽とスタンドで応援している安田たちの台詞でしか試合展開を予想するしかないんですよ。

これがまた、観ている方の妄想を掻き立てるんですよね。

そして実際にプレーしている人たちに関しても、スタンド側で応援している安田たちの台詞からしか情報を得ることが出来ません。

そして野球を見ながらみんな話しているので、話題の中心が野球部のエースでプロのスカウトに目をつけられている園田だったりずっと補欠だったけど常に練習を頑張っている矢野とかになってしまいます。

とにかく会話の話題の8割は野球についてです。

しかし彼らは試合に出ていたりベンチに座っていたりするので実際に画面上には一切出てきません。

まさに桐島、部活やめるってよで桐島についてみんなが話題にしているのに当の桐島が全く出てこない構図にすごく似ているんですよね。

しかもその画面に出てこない彼らについて言及している台詞が伏線になっており後々回収されていきます。

あれ?あのセリフも伏線だったの?

って感じです。

そしてその言葉の点と点がどんどんつながっていき線になっていきます。

そしてグラウンドで戦っている野球部を含めて登場人物たちの人間関係が分かったときに何か靄から脱出したような達成感を味わうことが出来ます。

映画終盤のミスリードもよかったです。

プロローグで甲子園で負けてしまったけど、なんか一体感が得られてそれぞれの悩みを解決?というか吹っ切れた主人公4人が卒業して久しぶりにプロになった同級生の試合を見に来るシーンがあります。

そこで僕は最初、園田がそのままプロになったのでその試合を見に来たのかと思ったのですが・・・・。

ここでも選手の映像は一切映らないので、観客は台詞から予想するしかありません。

そういうスタンド側しか移さないという前提条件をこれでもかと使っている作品でした。

 

最後のみんなで一体となって応援している姿にも共感してしまった

僕がこの映画に共感した場面がもう一つあります。

最後に試合に熱中してみんなで応援するシーンです。

これは、9回の裏にツーアウト満塁で今までベンチだった矢野が代打か何かでバッターとして登場した場面になります(ここはあんまり覚えてないです、すいません)。

まあいきなりこの場面が出てきたらそんなに盛り上がらないのですが、ここまで矢野がどんな奴か(野球が下手でバッティングのフォームがおかしいけど練習はめちゃくちゃしてる)とかいろいろな人がたくさんの苦労をしてきた過程があってこそのあの場面なので応援せざるを得ないんですよね。

というかあの場面なら希望を抱かざるを得ない。

だから応援したくなるんでしょうね。

これも、僕が高校時代に県大会で応援したいたときに最初は全く応援やる気なかったんですが、今回の映画みたいに一発で逆転できるみたいな展開になったときにすごく応援したくなったし、めっちゃ応援したのを覚えています。

まあげんきんなやつですが(笑)。

今回、

主人公たちもいろいろ悩みを抱えていて希望を持つことをためらうようになってしまっていたのが甲子園の試合を通して希望を持てるようになる、その過程を描いた物語

というのがこの映画の本質です。

 

とまあなんかいろいろ学生時代の荒んでいた時代を思い出してしまいましたが、そういう人ほどこの映画はハマるのではないかと思います。

 

ということで今回はここまで!!

ではでは!!

【ネタバレするほどでもないけど】グレース・オブ・ゴッド 告発の時は人物描写が非常に丁寧だったよ~

どうも、しがないサラリーマンのよしくんです。

今回は、グレース・オブ・ゴッド 告発の時です。

ん?

何その映画?

って思う方も多いと思います。

かく言う僕も観に行く直前までこんな映画があるということを知りませんでした。

コロナの影響で話題作の公開が延期になり、なんか面白い映画ないかなあと探していたら見つけたのが今作です。

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インディペンデント系の映画はあまり見る機会がなかったのですが、今作は当たりでした。

ということで早速書いていこうと思います。

 

グレース・オブ・ゴッド 告発の時ってどんな映画?

今作のあらすじは下記になります。

妻子と共に、平穏な日々を送っていたアレクサンドル。しかし、彼は決して消えない傷を抱え続けていた。実は、彼は幼少の頃、プレナという神父から性的虐待を受けていたのだ。そして、ある時、未だにプレナが子供達に聖書を教えていることをアレクサンドルは知る。自分と同じような被害者を出さないためにも、彼は自らのトラウマと向き合い、プレナ神父を告発する決意を固める。活動を続けていく中で、アレクサンドルは自分と同じような経験をしてきた人間が多くいることを知る。そして、とうとう教会側はプレナの悪事を認めた。しかし、なんと、教会はそのことをスルーしようとしたのだ。さらには、事実を知った現家族とも少しずつ溝ができていき…?

引用 

映画『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし) | MIHOシネマ

このグレース・オブ・ゴッドという映画の製作はフランスになります。

えっ?

フランス?

やべえ、知っている俳優いないかも。

と思って調べたら全く知っている俳優がいない(汗)。

まあとりあえず主人公を演じている俳優メルビル・プポーを紹介。

フランス生まれの結構ベテランの俳優です。

彼が幼少期に神父から受けた性的虐待を告発することから物語は始まります。

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そして、アレクサンドルの告発に感化されて被害者の会を設立する

フランソワ役にドゥニ・メノーシェ。

クエンティン・タランティーノ監督のイングロリアス・バスターズに出演しています。

このフランソワの人物像に関してもかなり深堀されて描かれています。

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そしてもう一人の映画のメインとして描かれる被害者エマニュエル役にスワン・アルローが演じています。

この俳優もこの映画で初めて知りました。

彼もなかなかいい演技を見せてくれます。

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う~ん、

出演者の紹介はこれが限界!!

まあ、全然知らない俳優さんたちばかりが出ているのでもう本編の感想にいっちゃいます。(たいして知らなくて申し訳ない汗)

 

この映画をおすすめ出来る人は?

この映画をおすすめ出来る人は下記になります。

・丁寧に人間の心情を描いた映画を観て心を揺さぶられたい人

・静かな映画を見たい人

フランス映画って静かで退屈な映画が多いというイメージがあるんですが、この映画なら普通に人に勧められます。

 

えっ?フランス映画でもこんなに面白いの?

そうなんです。

これまで僕の中でのフランス映画は全く面白くないんでしょってイメージでした。

なんか物静かですぐに眠くなるんかなあと思っていたんですよ。

ところがどっこい。

今作に関していうと全くその印象は当てはまりませんでした。

まずこの映画は神父が子供たちを性的に虐待をしていたというなかなかショッキングな題材を扱っています。

そして、そのショッキングな出来事を通して各登場人物の心の機微を非常の丁寧に描かれています。

主人公のアレクサンドルはエリートサラリーマンで、妻子にも恵まれて幸せな家庭を築いています。

そんな彼は信心深いクリスチャンで幼少期から教会に通っていたりボーイスカウト活動に勤しんでいました。

しかし、その活動の中でみんなから信頼の厚いプレナという神父から性的虐待を受けていたという説明があります。

正直そこら辺はめちゃくちゃ眠い(笑)。

超単調な状況説明とフランス語の心地よさが僕を眠りの世界へといざなってくれます。

しかしそんな眠いテンションもアレクサンドルが、自分に性的虐待を行ったブレナ牧師と大人になってから再び対峙するところから物語のスピードが急激に上がります。

自分の非を認める神父。

しかしそこに謝罪はなく、自分も特殊な性癖を持ち欲望を抑えられない被害者であるというよく映画で出てくるクソ野郎的な発言をします。

そして彼は現在でも教会で子供たちに接している。

これに関して頭にきたアレクサンドルがブレナ牧師を告発する決意を固めます。

もちろん告発をすると決めるまでにはいろいろな葛藤も丁寧に描かれています。

告発をすれば当時の嫌な思い出をすべて思い出さなければなりませんし、今は守るべき家族もいます。

そんな中でアレクサンドルは自分が告発すべきか悩みます。

この映画のいいところは話を進めるにあたって勢いはあるのですが、決して勢い任せにせず登場人物の心情を丁寧に描いているところです。

実際に虐待を受けたのは20年以上も前のことでなぜ今ごろそんな話題を蒸し返すのか、過去を忘れて家族と幸せに暮らしたらいいのではアレクサンドルは自問自答します。

その過程をちゃんと描いているのがよかったです。

最終的には家族の応援、そして新たにブレナの被害者を出さないためにも告発を決意します。

このように人物の心情の変化とその過程をしっかり描き、物語を進めているところに非常に好感を持ちました。

 

声を上げる愉快な仲間たちと活動がどんどん大きくなっていく様は観ていて気持ちがいい

告発を決めたアレクサンドルは、ほかにも被害を受けていた人がいることを知ります。

そして警察を通じて彼らにも聞き取り調査が始まります。

そんな被害者に一人にフランソワがいます。

このフランソワが動き始めたらどんどん物語が進む、進む(笑)。

彼も過去に性的な虐待をブレナから受けており、警察から被害者の一人が告発をしたことを聞きます。

そして自分も告発することを決意し、そして被害者の会を設立した後に記者会見まで開いてしまいます(笑)。

何て行動力!!

しかしこのフランソワも家族との確執や他の被害者との考え方の違いでいろいろ衝突したりします。

特に家族との確執が丁寧に描かれているのがすごく映画に感情移入しやすくしてくれます。

 フランソワには兄さんがいるのですがフランソワは兄が被害者の会の活動に非協力的なことをクリスマスの家族とのディナーの席で咎めます。

被害者の会の支援金として10ユーロを看破してくださいというのをSNSに投稿した際に兄さんからだけ応答がなかったためです。

しかしそこでお兄さんが今まで溜まっていた鬱憤が爆発します。

お前が性虐待にあったせいで父親も母親も話題の中心はいつもフランソワで自分はいつもないがしろだ、という嫉妬や不満を持っていたんですね、

その不満や苛立ちがクリスマスディナーの時に噴出してしまうんですね。

何回もいいますがここら辺の確執の描き方が非常に丁寧で登場人物の感情を僕たち観る側もトレースしやすいんですよね。

それがこの映画の一番いいところだと思います。

その後、この兄弟は和解します。

というのもこの兄弟の父親が数日たって兄さんから預かってきた10ユーロを渡す場面が描かれるからです。

こういう、喧嘩した二人が照れ臭いからか面と向かって仲直りしないけど和解したんだなってわからせてくれる表現が僕は好きでした。

そしてそんなこんなで被害者の会はどんどん人数が多くなり記者会見とかも開いてどんどん大きくなっていきます。

そこら辺のスピード感や教会側のひどい対応を見せられるので応援したくなってくるし、悪を倒すというカタルシスも得ることが出来る作風になっています。

 

エマニュエルが一番味が出ててよかった

一番プレナの被害者の中で味が出ていたのがエマニュエルです。

エマニュエルは前に紹介したアレクサンドルやフランソワと違い、経済的に貧しい環境で生活しています。

しかも、なぜか癲癇持ちという癖のある役どころで一番僕は好きでした。

しかも普通にバイクに乗っているのでいつか事故るのではないかとひやひやしながら観ていました(まあ結局事故らなかったんですが)。

そんな彼もプレナに虐待を受けてそれに苦しんでおりそれがいびつな性格につながっています。

プレナのせいで自分の性器が変形してしまったといって弁護士に画像を見せるくらいですからね。

とはいっても彼は誰かを傷つけたりはせずに他の人の傷をいやしたりもでき多様な顔を見せてくれます。

映画の終盤らへんで、アレクサンドル夫妻とフランソワ夫妻とエマニュエルがホームパーティをしていた時にたまたまアレクサンドルの妻とエマニュエルが二人きりになるシーンがあります。

そこでアレクサンドルの妻は、自分も小さい時に近所の信頼していたお兄さんから性的虐待を受けていたことをエマニュエルに告白し夫の辛さが分かるから応援していると告げます。

それをだまって受けれるエマニュエルの人間としてのやさしさとアレクサンドルの妻の辛い過去を聞いておっさんである私は、思わず泣いてしまいました。

このシーンが私の中では本作で一番良かったです。

 

そして最終的にはプレナと教会側でプレナの行為を知っていながら隠蔽していた関係者が実刑判決を受けたというテロップが出て作品は終わりましたが被害者の心の傷はまだ一生癒えないということを印象付けられるラストでした。

 

 ということでいろいろ書いてきましたが、今作は僕のフランス映画の印象とは全く異なる作品でした。

フランス映画でも寝ない作品がありました(笑)。

 

ということで今回はここまで!!

ではでは!!